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フィルムカメラをデジタル化——Raspberry Piを使った「Digital Film Cartridge for Analog Cameras」

Raspberry Pi財団は2021年7月28日、Raspberry Pi活用事例として、35mmフィルムカメラを改造してデジタルカメラ化できる「Digital Film Cartridge for Analog Cameras」を紹介した。

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今回使用したカメラは、約50年前の一眼レフ「コシナ・ハイライト」だ。フィルムの代わりに、Raspberry Piベースのカメラモジュールを装填すれば、見た目はアナログカメラ、中身はデジタルカメラに変身する。

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カメラモジュールはフィルムカートリッジからフィルムを引き出したような形状で、カートリッジ装填部にはLiPoバッテリーとDC-DCコンバーター、撮像面にはレンズを取り外した「Raspberry Piカメラ」、フィルム巻き上げ側には「Raspberry Pi Zero W」というように、カメラ内部の小さなスペースに必要な部品をうまく組み込んでいる。

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従来の光学系を通した写真や動画を撮れるほか、Wi-Fi経由でライブストリーミングしたり、SDカードに保存することもできる。ただし、センサーサイズは1/4インチなので、35mmフィルム換算した焦点距離は長くなる。

製作者は「実際に面白くて良い映像が撮れてうれしいし、古いカメラがライブストリーミングしているのは不思議な感じだ」と語り、古いカメラに新しい命を吹き込むこのアイデアをほかの人にも体験してほしいとしている。Youtubeでデモンストレーションしているほか、カートリッジ部のCADデータも公開している。

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