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ユニークな形をした和菓子も作れる食品設計技術「magashi」、東大が開発

東京大学筧康明研究室は、射出成形による食品印刷と、造形後の加熱および変形を利用して、複雑なパターンを持つさまざまな形状の食品を設計できる技術「magashi」を開発した。

この手法では、平面パターンとしてメッシュ状にパターン印刷された食品を焼くと、加熱とともに変形し、曲面状の構造物になることが特徴だ。素材成分の調整、印刷パターン、および素材の乾燥プロセスの制御により、焼成時に上向きや下向きに曲がる設計が可能となった。

同手法を生かして、もなかなどの立体構造を持つ和菓子デザインへの適用や、変形するカトラリーなど、幾つかのアプリケーションを提案している。

HCIの分野では、形態変化する食品を作成する方法は、シートを作り、手作業で形を切り取る工程が求められていた。同研究室では、同手法を製造工程の簡略化や、形態変化食品のカスタマイズおよびデザインの拡大に応用できるとの考えだ。

もなかの製作の例 もなかの製作の例

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