新しいものづくりがわかるメディア

RSS


カナダのスタートアップがEV用2段ギヤボックス「Ingear」を発表

Inmotive Inc./YouTube

電気モーターは自動車に適したトルク特性を有するため、一般的には変速機(トランスミッション)を必要とせず、EVの多くはギヤ比の固定された減速機を装備している。これに対してカナダのスタートアップ「Inmotive」は、1段よりも効率が高いというEV用2段変速機を発表した。

「Ingear」と名付けられたこの2段変速機は、減速機の第2段ギヤを置き換え、差動装置(ディファレンシャル)を取り囲むように設置されるチェーン式の変速機だ。Ingearは、無段変速機(CVT)のようにプーリーの幅を変えるのではなく、ローギヤ/ハイギヤの2つのスプロケットを切り換えることによってギヤ比を変更する。直径の大きいローギヤスプロケットは5つのセグメントに分かれている。ローギヤからハイギヤに切り換えるときは、ワッギングフィンガーと呼ばれるパーツがローギヤスプロケットを回転に従ってセグメント毎に次々と横へ移動させ、車軸が1回転する間にハイギヤに切り換わる。ハイギヤからローギヤへ切り換えるときは、この逆の動作が行われる。ギヤチェンジ中、チェーンは一時的にロー/ハイ両方のスプロケットに接触し、トルクを間断なく車軸に伝えることができる。

Inmotiveは、EVにIngearを採用することにより、航続距離を15%伸ばし、加速性能を最大20%向上させ、最高速度を20%上げることができるとしている。

EVへの変速機の搭載に関する議論は2019年の「Porsche Taycan」の登場の頃から本格化しているが、実装するEVはまだ殆どない。

fabcross for エンジニアより転載)

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

今人気の記事はこちら

  1. Raspberry Piと3Dプリンターで自分好みのデジカメを作ろう——レンズ交換式カメラ「PIKON Camera」
  2. 放射性中性子を排出しないクリーンな核融合——コンパクトで高効率な水素-ボロン核融合炉を計画
  3. ラズパイとLTEを搭載——防塵防水55インチ4Kモニター発表
  4. cmレベルの高精度RTK-GPS測位ができる拡張ボード「GPS-RTK HAT for Raspberry Pi」
  5. ラズパイやJetson Nanoを最大8個搭載可能なクラスターケース
  6. DINレール対応ラズパイケース——Raspberry Pi 4B用アルミケース発売
  7. ラズパイとの違いは? 初心者向けArduinoの使い方とオススメキット
  8. 第1回 ラズパイってなんですか
  9. 発がん性物質などを含まない、光造形3Dプリンター用レジン「エキマテ」改良版が発売
  10. 第9回 ラズパイでWindowsとやり取りするにはどうしたらいいですか

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る