新しいものづくりがわかるメディア

RSS


電荷を放って雨を降らせる——ドローンを使った人工降雨プロジェクトがUAEで進行中

国内で必要な水の3分の2を地下水に頼るアラブ首長国連邦(UAE)では、1990年代から各国の大学や機関と協力して「人工降雨プロジェクト」に取り組んでいる。英レディング大学の研究チームもその1つに参加し、降雨を促進できるドローンを開発した。

研究チームのドローンは、電荷を放出する装置と特殊なセンサーを搭載している。ドローンが放つ電荷によって雲内部の液滴を帯電させることで雨粒の成長速度が上がり、地上に降る雨となるという。

このドローンは、従来の人工降雨ペイロードよりもはるかに小型化、軽量化しており、ヨウ化銀や塩といった化学物質を使う必要がない。2021年3月から、UAEでテストが始まっている。

2021年5月にレディング大学を訪問し、プロジェクトのデモを視察したUAEのMansoor Abulhoul大使は「まだ開発中とはいえ、本日見学した降水技術がいつかUAEのように水不足の国々を支援するかもしれないと思うと感動する。このプロジェクトの成功と、レディング大学とUAEの今後のパートナーシップを楽しみにしている」と語った。

レディング大学副総長のRobert Van de Noort教授は「もちろん、天候を操作しようという試みは、自然の力と比べれば取るに足らないものだ。気候変動の最悪の影響を理解して回避するために、世界的なパートナーと協力することで、我々は大学として重要な役割を担っているということを心に留めている」と話している。

fabcross for エンジニアより転載)

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

今人気の記事はこちら

  1. 世界最大の浮体式洋上風力発電誕生——5万5000世帯分の電力量に匹敵
  2. Raspberry Piで高画質動画撮影を可能にする「Raspberry Pi Cinema Camera」
  3. 二酸化炭素からでんぷんを人工合成するプロセスを開発——農業によるでんぷん生産を置換する
  4. 世界最大の浮体式洋上風力発電誕生——5万5000世帯分の電力量に匹敵
  5. ケイ砂の蓄熱を利用——再生可能エネルギーを安価に保存するシステムを開発中
  6. 1台3役の3Dプリンター「Snapmaker 2.0」の新モデルが登場——静音性と高速性を向上
  7. 真珠層にインスパイアされた「割れない」ガラスを開発——ガラスとアクリル樹脂を組み合わせた複合材料
  8. 電力不要で海水を淡水化——EU主導で進行中の海水淡水化プロジェクト
  9. 趣味から仕事まで使える!Raspberry Pi(ラズパイ)の使い方とオススメキット
  10. 真珠層にインスパイアされた「割れない」ガラスを開発——ガラスとアクリル樹脂を組み合わせた複合材料

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る