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サポート材の除去時間を短縮——Ultimaker「PVA Removal Station」発表 

Ultimakerは2021年10月14日、3Dプリントパーツのサポート材の除去時間をおよそ4分の1に短縮できる「PVA Removal Station」を同社の「Ultimakerプラットフォーム」に追加すると発表した。

FFF(熱溶解積層)方式の3Dプリンターでは、造形物の形状によって水溶性のサポート材「PVA(ポリビニルアルコール)」を使用するが、造形後にPVAを除去する後処理が必要になる。通常は時間をかけて水で溶かしているが、サイズや複雑さ、デザイン、サポート材の構造密度によっては、完全に除去するために1日以上を要する場合もある。PVA Removal Stationはそんな後工程の時間を最大75%短縮でき、作業者による手作業での除去や進行具合の確認が不要になるため、省人化にも寄与するとしている。

PVA Removal Stationは操作、クリーニング、メンテナンスのしやすさが特徴。容器を13.5リットルの水で満たし、運転中は自動で循環方向を変え、必要に応じてスピードを調節することでPVAを効率的に除去できる。3Dプリントパーツを固定し水面下に維持するための、バスケットとディバイダ—が付属する。飽和インジケーターが水の交換時期を知らせてくれ、容器が透明なため簡単に除去プロセスの確認もできる。使いやすく汎用性の高いPVA Removal Stationは、2022年の前半に販売開始する予定だ。

同社が提供する3Dプリンターやソフトウェア、材料、および顧客サポートにPVA Removal Stationが加わることで、プロトタイプの開発と製品の市場投入をより迅速にできるようになり、製品開発プロセス全体のスピードアップが可能になるとしている。

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