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風力発電のエネルギー効率を5倍に高める「Wind Catching」テクノロジー

スウェーデンのWind Catching Systemsは、Aibel ASと協力し浮体式洋上発電向けのWind Catchingテクノロジーを商業化すると発表した。

大径ブレードによって発電する従来の風力タービンは、タービンの過回転を防ぐため、通常11~12m/s以上の風速でブレードのピッチを変えて風を逃がし、発電量は頭打ちになる。

これに対し、Wind Catchingテクノロジーは、15m長の小型ローターを備えた複数の1MWタービンで構成されており、約18m/sの風速まで有効に発電することができる。

利用できる風速が高いことに加えて、多数の小型ローターを並べて配置することで生じるマルチローター効果により、十分な風があれば大型タービンと比較して受風面積あたり2.5倍のエネルギーを生成できる。発電ユニット全体として15MW級タービンの2倍の受風面積があるため、5倍のエネルギー効率が得られる計算だ。

さらにWind Catchingシステムは、この特徴的な構造により、従来の風力発電所の20%の専有面積で設置できるという。50年の設計寿命があり、1つの風力発電ユニットで8万戸の家庭に十分な電力を供給可能とされている。

fabcross for エンジニアより転載)

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