XYZprintingとBASF、新たなSLS方式3Dプリンティングソリューションを提供へ
2021/12/20 07:30
XYZprintingは2021年11月9日、ドイツのフランクフルトで11月16~19日に開催されるFormnext 2021に展示する最新のSLS方式3Dプリンター「MfgPro236 xS」についての情報を開示した。BASF Forward AMとの強力なパートナーシップにより実現した、パワフルかつ費用対効果と汎用性の高いマルチマテリアル対応の3Dプリンターになるという。
「MfgPro230 xS」の後継機種となるMfgPro236 xSは、BASF Forward AMの協力の下、工業グレード向けアプリケーションへの適用範囲を拡大するために開発された。
MfgPro236 xSの本体サイズは1480×850×2040mmで重さは360kg、最大造形サイズは230×230×250mm。パワフルな60W CO2レーザーを採用し、レイヤー厚さは0.06、0.08、0.1、0.15、0.2、0.3mm、プリント速度は最大22mm/hだ。ガス制御システム内蔵により、密閉式焼結チャンバー内の温度は220度に達する。ソフトウェアはXYZprint AMSLS、Buildware、ファイルフォーマットはstl、3mf、XYZフォーマット(3ws、3wn)に、OSはWindows 10 (x64)に対応する。
BASF Forward AMが提供する材料だけでなく、PA6、P12、PA11、TPU系の広範な材料に対応可能なオープンマテリアルプラットフォームなため、オンデマンド製造企業や研究機関、サードパーティー材料サプライヤーにとって、同パートナーシップのエコシステムに入るためのベストな選択になるとしている。MfgPro236 xSは、2022年度の第1四半期に発売する予定だ。
Formnext 2021では、ASF Forward AMが提供するカーボンファイバー配合のポリアミド11パウダー「Ultrasint PA11」と、ミネラル配合のポリアミド6パウダー「Ultrasint PA6」でプリントしたサンプルも展示。両社の新たな3Dプリンティングソリューションが、航空宇宙や自動車分野など高い要求が求められる工業グレードのアプリケーション向けに適していることを示す。