HPがFormnext 2021で強調したのが、新たな顧客やパートナー企業とのコラボレーションだ。世界最大の化粧品会社ロレアルとは、搬送や製品の注入、ラベル貼りを効率化するパックと呼ばれる容器のデザインやカスタマイズ、さらに供給体制の構築を共同で進め、33％のコストと66％の時間を削減したという。

グローバルサプライチェーンにおいてもHPのデジタルマニュファクチュアリングネットワーク（DMN）の利用を計画しており、必要な場所で最適なタイミングで生産することで、持続可能な開発目標にも貢献したいとしている。また　展示会ではマルチジェットフュージョン方式3Dプリンターで造形した、ユニークなテクスチャを備えたラティスデザインのパッケージも展示した。

さらに、金属3Dプリンティングの新テクノロジー「HP Metal Jet」の成果も展示。Metal Jet3Dプリンターで製作したフォルクスワーゲンのコンパクトSUV「T-Rocカブリオレ」のAピラー向けの最終金属パーツは、衝撃テストに合格するとともに、これまでより約50％の軽量化したという。2022年度中に、Metal Jet3Dプリンターを利用したサービスの幅広い展開を計画している。