Sullaは、高さ4.2フィート（約1280mm）、両腕を伸ばすと最大幅4フィート（約1219mm）と存在感があるが、そのおかげで、人が話し掛ける時もロボットに向かってかがむ必要がなく、コミュニケーションが取りやすい。また、壁のスイッチを押せるぐらいの高さなので、実用的なロボットとして家庭や職場で使える。全てのタスクにインターネット接続は不要だとしている。

ビジョンシステムにより、人が介在しなくても、Sullaはエリア内の新しい物体を学習できる。学習したアイテムは内部のデータセットに保存され、ユーザーが後から名前を付けることもできる。

Visual SLAM（vSLAM）機能を搭載し、部屋のマッピングやマップの保存ができる。Sullaは常に充電ドックとの相対位置を把握しており、指示された部屋に移動することができる。

会話は、XMLベースのマークアップ言語「Artificial Intelligence Markup Language（AIML）」でオフライン処理される。人がSullaと会話したり、直接プログラムしたりすることで、Sullaは新しい単語や情報を学習できる。

本体には、カメラやLiDAR、測距センサー、加速度計、マイクなど多数のセンサー群を搭載し、処理系にはNVIDIA「Maxwell GPU」やArm「Cortex-A57」を採用した。

Sullaの初期出荷分価格は、充電ドックとACアダプター込みで625ドル（約7万2000円）。出荷は2022年4月の予定だ。

2022年2月21日までクラウドファンディングを実施中で、2022年2月2日時点では、9200ドル（約110万円）の目標額を上回る約2万1000ドル（約240万円）を集めている。