100nmの超高解像度——Multiphoton Optics、2光子重合方式3Dプリンター「MPO 100」を開発
2022/02/16 07:30
Multiphoton Opticsは、100nmの超高解像度の2光子重合（TPP）方式3Dプリンター「MPO 100」を開発したと発表した。2022年1月25～27日（現地時間）にサンフランシスコで開催された「SPIE Photonics West」で初披露した。
MPO 100は、超微細な3Dリソグラフィー造形から、プリントボリュームの大きなマイクロプリンティングに対応可能な3Dプリンター。シングルプロセスで複雑な機能性微細構造を造形できる高スループット性能を備え、マイクロ光学やマイクロ流体、生物医学分野などの教育、研究開発機関、企業での利用を想定する。
グリーンスペクトル領域の522nm波長を照射する、パワフルなフェムト秒レーザーシステムを搭載。市販のポリマーを高速で処理できるが、特に独自の視覚的、機械的、化学的特性を有するハイブリッドポリマー「ORMOCER」向けに最適化している。
また、0.1℃以内の温度安定性を保証するフローボックスや、プリンティング要求のカスタマイズが可能なアプリケーション特化ライトモードなど、安定かつ効率的なプリントを支援する機能を備える。
表面粗さ10nm、サイズ100nmの超精細構造から、高さ10mm以上の造形まで対応可能で、最高造形速度は1000mm/s。プリントエリアは100×100mm、本体サイズは1300×1100×1950mm、重さは約1000kgとなっている。
