新しいものづくりがわかるメディア

RSS


最大出力1.3GWの巨大洋上風力発電設備「Hornsea2」がイギリスで稼働開始

イギリス東海岸沖89kmに位置する「Hornsea2」は、2021年10月下旬に洋上交流変電所と洋上無効電力補償ステーションが設置され、初の発電を行った。デンマークの電力会社Ørstedとそのパートナー企業は、2022年の稼働予定日に向けて、風力発電所の試運転と通電を進めている。

Hornsea 2に設置された165基のSiemens Gamesa 8MW 風力タービンが完全に稼働すると、1.32GWのクリーン電力を発電できる計算になる。既存プロジェクトHornsea 1の設備容量は1.2GWで、2つのプロジェクトで合計230万戸以上の家庭に十分な電力を供給することができるという。

Hornsea 2が完成すれば、165基の風力タービンにより発生した電力は373kmのアレイケーブルを経由して交流変電所と無効電力補償ステーションに送電され、390kmの海上ケーブルと40kmの陸上への輸送ケーブルを通ってキリングホルムにある陸上変電所からイギリス国内の送電網へと送られる。

ホーンシー地区ではさらに2つのプロジェクトが進行中で、Hornsea 3は2020年12月に開発許可が下り、Hornsea 4は現在計画手続き中だ。これらのプロジェクトは、2050年までに炭素排出量を差し引きゼロにする「ネットゼロ」を達成するというイギリス政府の目標に大きく貢献することになるという。

fabcross for エンジニアより転載)

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る