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Formlabsが「2022年3Dプリントアプリケーションレポート」日本語版を公開

Formlabsは「2022年3Dプリントアプリケーションレポート」日本語版を公開した。

同レポートはFormlabs米国本社が、米国メディアの「IndustryWeek」および「Machine Design」と共同で世界400社を超える企業を対象に実施した、3Dプリント活用法に関する調査レポートだ。同社らが、2021年11月に実施したアンケート結果に基づいてまとめた。

対象地域は、米国欧州、アジア、オセアニア、中東、アフリカ地域であり、対象職種は製造業従事者。調査対象全体のうち、3Dプリンターの現ユーザー層が72%、非ユーザー層28%を占める。さらに現ユーザーの回答者を、導入後2年以内の「新規ユーザー層」と、導入後2年以上の「アーリーアダプター層」に分類した。

現ユーザー層のうち、55%は3Dプリンターを用いた内製をしており、17%は外部委託を利用していた。

地域別にみると、欧州や中東、アフリカなどの地域では88%が3Dプリンターを用いた内製をしており、北米はそれが64%にとどまっていた。

採用されている3Dプリント方式のうち、最も多いのは「FDM(熱溶解積層)」方式だった。また、今後採用したい3Dプリント方式は「粉末焼結積層造形(SLS)」が最多の46%で、「光造形(SLA)」は36%だった。

3Dプリントの活用法では、新規ユーザー層とアーリーアダプター層で差異が認められることも判明。最終製品および部品生産に3Dプリントを導入している新規ユーザー層は、アーリーアダプター層の2倍程度だった。

3Dプリントの活用法で最多となったのは、試作および検証プロセスで活用する「ラピッドプロトタイピング(RP)」で58%。また3Dプリントを使用するメリットで最も多かった回答は「製品開発のスピード」だった。新規ユーザー層の78%が「コスト削減」をメリットと答えた一方で、アーリーアダプター層ではそれが47%であった。

新規ユーザー層の65%が、リモート(遠隔)での造形開始とモニタリング機能が重要だと回答したのに対し、アーリーアダプター層では32%だった。3Dプリントの新規ユーザー層はパンデミック時にも活用できる機能に着目したようで、3Dプリンターに実装された機能がサプライチェーンの問題解決に役立っているかという質問に対して、57%が「同意する」または「強く同意する」と回答している。

また、新規ユーザー層は文化的なトレンドとしてサステナビリティを強く意識していることも判明。新規ユーザー層の70%が3Dプリントの重要な利点としてサステナビリティを挙げているのに対し、アーリーアダプター層では30%であった。

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