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Raspberry Piでミツバチの活動をモニターする「Pye Bee」プロジェクト

Raspberry Piを使用して養蜂場のミツバチの活動をモニターする「Pye Bee」プロジェクトが、Raspberry Pi公式ブログで紹介された。

イギリスのノーフォークにある養蜂場Hilborough Mill Apiaryで実施されているこのプロジェクトの目的は、ミツバチの活動をモニターし、コロニーの環境を保全して蜂蜜の生産をサポートするため、巣分かれ(分蜂)の制御を手助けすることだ。

Pye Bee Project

ミツバチの生態やライフサイクルには不明点も多い一方で、ミツバチが出す音が女王バチの世代交代などのイベントが近いことを示唆すること、温度や湿度がハチの健康状態や行動に影響することなどが分かっている。

Pye Beeプロジェクトでは、Raspberry Piを使用し、温湿度センサーとともにストリーミング配信される音声や映像のデータを通して、コロニー内にいるミツバチの活動をリアルタイムでモニターする。センサーで取得したデータは、ミツバチに影響する温度や湿度と、ミツバチの行動や健康状態との関連性を調べるために使用される。さらに、映像音声データは異なるコロニー間の行動比較分析のためのメタデータとしても用いられる。

Pye Bee Project

観測用システムはRaspberry Pi 4 Model BとRaspberry Pi Cameraを用いたシンプルな構成を採用。使用しているコードやインストーラーなどは全てGitHubで公開されており、MITライセンスに準拠したオープンソースとして利用できる。

また、Pye Beeプロジェクトではスポンサーを募集している。スポンサー特典として、蜂蜜の無料提供や購入時割引に加え、巣箱に会社ロゴを表示できる権利や、巣箱のミツバチの状態をライブストリーミング配信で視聴する権利、さらには女王バチへの命名権なども金額に応じて用意している。

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