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チタン合金を3Dプリントした自転車用パワーメーター「InfoCrank 3D Ti」

米Verve Cyclingと英Metron Additive Manufacturingは2022年2月23日、3Dプリント製の自転車用パワーメーター「InfoCrank 3D Ti」を開発したと発表した。トルクベースのパワー測定と先進のチタン合金製クランクアームを組み合わせ、軽量かつ丈夫な製品だ。トラックバイク用製品はすでにイギリスのサイクリングチームに採用されており、ロードバイク用も2022年春にリリース予定だ。

パワーメーターとは、自転車のペダルを踏み込んだ際のパワーを測定するツールのことだ。ペダルにかかる力や1分間のクランク回転数を数値化することで、サイクリストが日々のトレーニングやレースで最高のパフォーマンスを発揮する助けとなる。

InfoCrank 3D Tiは、クランクアームの設計とひずみゲージの配置を最適化し、クランクアーム内部から直接トルクとケイデンス(ペダル回転数)を測定する(パワー=トルク×ケイデンス)。これは、他のパワーメーターが複数の力を測定し、アルゴリズムを利用して出力を見積もっているのとは対照的だ。

測定誤差は1%未満で、トルクは256回/秒、ケイデンスは1/1000秒まで測定できる。左右の足を別々に測定する両側計測タイプで、従来機種同様、再校正や定期的なゼロリセットも不要だ。データ通信は、スポーツフィットネス機器でよく使われる通信規格「ANT+」に対応する。精密な機械加工で、表面には鏡面仕上げを施し、防水性も備える。

使用するチタニウム材「チタン64合金(Ti6Al4V)」は、航空宇宙向けの品質基準「AS9100 Rev D」の認定を受けた施設で高真空条件の中、高出力の電子ビームで溶融される。積層造形法を採用したことで、ユーザーに合わせてカスタマイズしやすく、高いサイクリング性能を提供する。この技術は、トラックバイク、ロードバイク、マウンテンバイク、BMXに導入されており、世界トップレベルのアスリートのニーズに応えるためのプロジェクトもいくつか進行中だ。

トラックタイプは、世界最強のサイクリストの荷重にも耐えるように設計されている。ロードタイプは4アームまたは5アームスパイダーで、どのような設定にも適合できる。

Metron Advanced EngineeringのCEOであるDimitris Katsanis氏は「Verveチームと共に、パワーメーター市場に最先端の金属3Dプリント技術を提供できることをうれしく思う」と語り、Verve CyclingのCEO、Bryan Taylor氏も構造が複雑なクランク部に「3Dプリントを使えば、必要なものを正確に設計できる」と述べている。

fabcross for エンジニアより転載)

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