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8mmフィルムカメラをRaspberry Piで復活——デジタルカートリッジ「Super 8 Camera Digital Conversion」

Raspberry Pi公式ブログが、Raspberry Pi Zero Wを使用して、古い8mmフィルムカメラで撮影した映像をデジタル保存できるようにするカートリッジ「Super 8 Camera Digital Conversion」を紹介した。

1960年代後半に製造販売されていた8mmフィルムカメラ「Agfa Microflex Sensor」でフィルム撮影するには、Kodak Super 8(スーパー8)規格のフィルムカートリッジが必要だが、既に入手困難で価格も安くはない。現像しても出来上がる映像は低画質で3分程度のため、コストパフォーマンスが悪い。そこで、YouTubeでフィルムカメラ用デジタルカートリッジ作製解説動画を公開しているbefinitiv氏は、Agfa Microflex Sensorで撮影した映像をそのままデジタル保存できるようにするデジタルカートリッジを自作した。

Super 8 Camera Digital Conversion befinitiv/YouTube

Super 8 Camera Digital Conversionは、カメラ内部でもともとフィルムカートリッジのフィルムが露出していた部分にセンサーを設置。Raspberry Pi Zero Wを組み込んで、撮影映像をRaspberry Pi Zero Wに送信し、microSDカードに記録保存する仕組みだ。また、内部にはカメラの動作状況を検知する光学センサーも搭載しており、ユーザーがボタンを押すと撮影を開始する。

Wi-Fiにも対応しており、ライブストリーミング形式で撮影中の映像をPCに送信して確認することもできるほか、ズームコントロールにも対応している。設計に際してはSuper 8規格の標準的なカートリッジ形式を踏襲しているので、昔ながらの8mmフィルムカメラが家にあれば自分でカートリッジを作製して使用できるという。

Super 8 Camera Digital Conversion befinitiv/YouTube

撮影した映像は、本物の8mmフィルムで撮影したようなレトロな雰囲気を残している一方で、手ぶれやホワイトバランスなども含めて、8mmフィルムで撮影した映像の長所と短所を再現するような映像となっている。befinitiv氏はこのような映像になるのは意外だったとしており、カメラ本体の光学性能に依存するのではないかと推測している。

Super 8 Camera Digital Conversionの回路設計図やカートリッジのCADモデル、作動用プログラムのソースコードは全て公開されており無料で入手可能だ。

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