暗くなったらランダムにLEDが点滅——常夜灯内蔵の乳児向けクッション枕を自作
2022/05/19 07:30
Raspberry Pi公式ブログが、周囲が暗くなると青色LEDや白色LEDが自動的に柔らかく点滅し明るくなると消灯する自作の常夜灯内蔵クッション枕を紹介している。
このクッション枕を自作したAmanda Haughs氏は、米カリフォルニア州シリコンバレーの学校でコンピューターサイエンスなどを教えており、過去にもRaspberry Pi内蔵の光る自作トートバッグを自身のブログで紹介している。
今回Raspberry Pi Picoを使って制作してみようと思うきっかけになったのは、当時、生後2カ月半だったHaughs氏の息子だ。ある日、夕暮れになると暗くなった車内で息子がぐずり始めたが、車の室内灯が点灯するとやっと落ち着いてぐずらなくなった。それを見たHaughs氏は、チャイルドシート用に柔らかい素材でできた常夜灯を作ってみることにした。
使用したのは、Raspberry Pi Pico、LED、フォトレジスターなどだ。Raspberry Pi Picoを使うのは初めてだったので、Raspberry Pi公式サイトなどを参考にして、Lチカから始めたという。最終的に、フォトレジスターで周囲の光量を検出し、暗くなると周囲の明るさに応じてPWM制御のLED5個がランダムに点灯や消灯をするようにプログラミングした。
次に、枕の中にポリエステル線維を綿状に加工したポリエステル綿を詰め、その中に電子部品を埋め込むのだが、コストを抑えるために導電性の糸などは使わず、直接LEDを枕に縫い付けた。後からマイコンにアクセスしやすくするため、マジックテープでカバーを開閉できるようにしている。その他に、電源ケーブルを通すためのボタンホールやバッテリーパック用の収納ポケットを設けるなど、随所に工夫を凝らした。
出来上がった常夜灯内蔵クッション枕は、ベビーカーやチャイルドシートに乗せるにはちょうどよい大きさで、日が沈んだ時に心地よい光の効果を演出するという。今後はストラップを付けたり、バッテリーパックをより小さいものに変更したりするかもしれないとのことだ。