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Ultimaker、3Dプリンター用スライサーソフトウェア「Cura 5.0」リリース

オランダのUltimakerは2022年4月21日、FFF(熱溶融積層)方式の3Dプリンター用スライサーソフトウェア「Cura 5.0」ベータ版をリリースした。

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Ultimakerは自社製品のローンチイベント「Showcase」で、より高精細かつ高速な3Dプリントを可能にするスライシングエンジンを搭載したCura 5.0ベータ版を発表した。新たに実装した可変ライン幅機能が薄い壁の造形を可能にするなど、プリント品質向上につながる機能を強化している。

これまでのCuraでは、3Dモデルをスライシングする際、壁のライン幅はノズル径と同じか、以前の設定をそのまま使っており、そのモデルのすべてにおいて適用されていた。そのため、壁の厚みがライン幅の2.5本分だった場合、ライン間に小さなギャップが生じたり、ライン幅より薄い壁や小さな細部はプリントされなかったりする問題があった。

Cura 5.0ベータ版のスライシングエンジンは、ライン幅を動的に可変することでそれらの問題を解消し、ライン幅の倍数でない厚みでもギャップを作らず、ライン幅より細く小さな造形も可能になった。それにより、プリントの成功率とモデルの強度を高めるとともに、高精細に仕上げることで品質向上に貢献する。

他にも、Ultimaker製3Dプリンター向けプリントプロファイルのアップデートによる最大20%のプリント速度の向上や、「Apple M1」チップのサポート、新たなUltimakerマーケットプレイスの統合、UIの刷新などを実施している。Cura 5.0ベータ版は、公式Webサイトでダウンロードできる。

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