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プリント失敗検出も可能——AI搭載高速マルチカラー3Dプリンター「Bambu Lab X1」

中国のBambu Labは、LiDARやAIを搭載した高精度マルチカラー3Dプリンター「Bambu Lab X1」シリーズを発表した。Kickstarterで資金を募っているが、キャンペーン開始後、数日たった時点で既に目標額をはるかに上回るほど人気を集めている。

 Bambu Lab X1

Bambu Lab X1シリーズは、X軸とY軸の制御にCoreXY機構を採用し、40個以上のセンサーを搭載。自動レベリングや振動補正など豊富な機能を備えたFFF方式のプリンターで、「X1」と「X1-Carbon」の2種類がある。

4つのフィラメントスロットを備えた独自の「Automatic Material System(AMS)」はフィラメントの供給スピードを調整し、造形中にフィラメント交換もできる。プリンター1台につき4つまでAMSを接続できるので、最大で16色または16種類の異なる素材のフィラメント使用も可能になる。溶解性フィラメントを使えばサポート材を除去する手間も最小限に抑えられる。

Bambu Lab X1

スチールノズルを備えた金属製ホットエンドは300℃、ヒートベッドは120℃まで対応しており、フィラメントは1.75mm径のPLA、PETG、TPU、ABS、PET、ASA、PETの他に、PAやPCも使用できる。X1-Carbonは、炭素繊維強化フィラメントやガラス繊維強化フィラメントにも対応している。

解像度7μmの「Bambu Micro Lidar」や複数のセンサーによりベッドレベリングの冗長性を高め、2 TOPS NPU搭載4コアSoCによるAI処理により、1層目のチェックや造形中に失敗して「スパゲティ」状態が発生した場合の検出ができる。

Bambu Lab X1

また、頑丈な溶接鋼シャシーや超軽量カーボンレールなどのおかげで、造形品質を損なうことなく、加速度20m/s2、プリント速度500mm/sという高速造形が可能だという。さらに、アクティブ振動補正機能により造形物の表面は滑らかな仕上がりになる。

Bambu Lab X1

X1シリーズの本体サイズは389×389×457mm。重量はX1が13.18kg、X1-Carbonが14.13kgだ。造形サイズは256×256×256mm。スライサーは独自の「Bambu Studio」をはじめ、Cura、Superslicerに対応する。

Bambu Lab X1

Bambu Labのキャンペーン価格は、PLAフィラメント(250g)1巻と本体のセットでX1が6272香港ドル(約10万5000円)、X1-Carbonが7450香港ドル(約12万4000円)。X1-CarbonにAMSとPLAフィラメント(250g)4巻をセットにした「X1-Carbon Combo」が9412香港ドル(約15万7000円)だ。出荷は2022年7月の予定だが、日本は出荷先に含まれていない。

Bambu Lab X1シリーズは2022年6月30日までクラウドファンディングを実施中。2022年6月6日時点で、7万8495香港ドル(約130万円)の目標額を大きく上回り、約440倍に当たる約3500万香港ドル(約5億8000万円)を集めている。

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