宇宙でインターネット——太陽系向けISPを目指すスタートアップ、65万ドルを調達
2022/06/11 07:00
米Aquarian Spaceが2022年3月、自身のFacebookページで、Draper Associatesなどからの資金調達に成功したことを明らかにした。調達額は65万ドル(約8000万円)とのこと。調達した資金は、衛星中継ネットワークの開発に充てる。
Aquarian Spaceは「世界初の太陽系向け大容量データ通信のインターネットサービスプロバイダー」を名乗り、人工衛星を使ったデータ中継ネットワーク「SOLNET」を計画している。SOLNETの代表的な用途には、月や火星から収集する科学的な観測データ、スペースデブリの追跡や宇宙気象の観測用データの送受信がある。
SOLNETのユーザは、政府防衛機関、国際宇宙機関(NASAやESAなど)、商用宇宙輸送サービス(米SpaceXや米Blue Originなど)といった3タイプの組織を想定している。
技術の特徴や詳細は現状明らかになっていないものの、月から地球に向けて100Mbpsの速度でデータを送信できるとうたっている。SOLNETの稼働によって科学的発見の手段を利用しやすくなり、人類の宇宙空間での活動範囲拡大につながるという。
(fabcross for エンジニアより転載)