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韓Hyundaiが水素燃料による電動航空機を開発中

Image: Supernal

韓国のHyundaiは、先進的エアモビリティ(AAM:Advanced Air Mobility)の市場において、水素燃料技術で存在感を高めつつある。

Hyundaiの子会社である米SupernalのシニアマネージャーYesh Premkumar氏は2022年3月、航空業界のイベント「H2-Aero Symposium & Workshop」で、AAM関連の施策を発表した。Hyundaiは長距離飛行向けの短距離離着陸機eSTOLの動力源として水素燃料電池技術を検討中だという。

Supernalは以前から、ロサンゼルス市やマイアミ市とそれぞれパートナーシップを締結し、AAMの市場ニーズや課題を探っている。この検証で想定する航空機は、バッテリー駆動の垂直離着陸機eVTOLだ。同機の定員は4名で、都市内とその近郊のルート75kmの飛行を計画中だ。同社製品「SA-1」eVTOLを使用した商用飛行は2028年に開始予定。前述の2都市にエアタクシーとしての導入を想定している。

今回の発表の目玉はバッテリー駆動による既存機種ラインナップの補完であり、水素燃料電池による1000kmの航続距離を目指すeSTOLの開発着手だ。より長い航続距離への顧客ニーズに応える施策により、HyundaiのAAM戦略はより強固になるという。

Premkumar氏によれば、航続距離の短い機種には電気自動車のバッテリー技術の応用、長距離フライト用途には水素燃料電池の選択など戦略的パートナーシップ構築に取り組み、AAM市場のエコシステム構築を目指すという。

fabcross for エンジニアより転載)

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