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オープンソースの3Dプリント技術を守ろう——特許出願の再審査を求めるためクラウドファンディングを開始

スウェーデン在住のTorbjørn Ludvigsen氏は、米オークリッジ国立研究所(ORNL)が出願した積層造形システムの特許に対して異議申し立てをするため、その費用を募るクラウドファンディングを開始した。

Ludvigsen氏が問題としているのは、ORNLが開発した大型の積層造形システム技術「SkyBAAM(Sky Big Area Additive Manufacturing)」だ。SkyBAAMは、エンドエフェクターとそれを吊り下げる空中ホイストおよびケーブル、制御用のベースステーションで構成する、オンサイトの建築用積層造形システムだ。

Help Keep Hangprinter Free
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このシステムのアイデアは、当該特許の申請に先駆けて2014年にLudvigsen氏らが開発した、ケーブル駆動の3Dプリンター「Hangprinter」に酷似しているという。Hangprinterは、オープンソースで自己複製可能な3Dプリンターを開発する「RepRap」プロジェクトの1つだ。壁や天井など既存の構造物をフレームとして利用できるため、比較的低コストでコンパクトなソリューションであり、住宅や大型構造物の製造にも適している。

今回、Ludvigsen氏は、当該特許がHangprinterとの類似性を過小評価し、少なくとも4つの類似設計に対する言及を欠いていると指摘している。そして「不当に広範な特許」のために、今後、Hangprinterの自由な開発が妨げられることを懸念している。RepRap創設者であるAdrian Bowyer博士も、Twitter上でORNLが出願した特許の有効性に疑問を呈している。

Ludvigsen氏らは、当該特許の再審査のための手続きや弁護士費用などを捻出するために、目標額を60万スウェーデンクローナ(約800万円)に設定して資金を募っている。2022年6月21日時点で、約14万9000スウェーデンクローナ(約200万円)を集めている。

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