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GM、新型EV「CELESTIQ」向けに100億円規模の設備投資へ——3Dプリント部品100点以上を使用予定

General Motors(GM)は、高級車ブランド「Cadillac」の新型EV「CELESTIQ」の生産準備に向け、米ミシガン州にあるグローバルテクニカルセンターに8100万ドル(約109億円)以上を投資すると発表した。

Cadillac CELESTIQ

CELESTIQは「Cadillacの未来のフラッグシップセダン」であると同社のMark Reuss社長は位置付け、「ブランドの新たな復活の時代を象徴する」とした。今回の投資により、最高の職人技、設計、エンジニアリング、技術を備えた世界クラスのCadillacを提供できるとしている。

Cadillac CELESTIQ

CELESTIQでは、金属製またはポリマー製の構造部品や化粧部品の多くを3Dプリントで作る予定だ。同社は2020年にグローバルテクニカルセンター内に3Dプリント産業化センター(AIC:Additive Industrialization Center)を開設し、CadillacのCT4-VおよびCT5-V向け部品を製造している。CELESTIQに使用する3Dプリント部品は100点以上になる見込みで、他のGM車両よりも多くなる。さらに、製造工場の組み立て工程で使う工具や治具、ゲージにも付加製造技術を活用する。

Cadillac CELESTIQ

CELESTIQのルーフは、乗員それぞれの好みに合わせて透明度を変えられるスマートグラスになる予定だ。前部には自由形状ディスプレイを配置し、ドライバーが運転に集中できるようなプライバシー機能も備えるという。

また、CELESTIQは、同社のEV戦略の要である「Ultium」プラットフォームを採用する。Ultiumプラットフォームは、共通のEVアーキテクチャーに加えて、バッテリーセル、モジュール、パック、「Ultium Drive」ユニット、EVモーター、統合パワーエレクトロニクスなどの推進コンポーネントを含んでおり、生産工程の共通化と合理化を図る。

同社は、2022年6月8日にCELSTIQのティザー画像を一部公開しており、今後さらに画像を公開する予定だ。展示車両の披露は2022年7月下旬を予定している。

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