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米海軍、強襲揚陸艦「エセックス」上で金属3Dプリンター導入実証実施

アメリカ太平洋艦隊は2022年7月11日、環太平洋合同演習(RIMPAC 2022)に参加中の強襲揚陸艦エセックス(USS Essex、LHD-2)において、金属3Dプリンターの導入実証を実施していると発表した。導入実証は、海軍大学院(NPS)と太平洋艦隊水上部隊司令官(COMNAVSURFPAC)が共同で進めている。

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Xeroxの金属3Dプリンターを使った導入実証は、2022年6月29日~8月4日にかけてハワイ諸島とその周辺海域で開催中のRIMPAC 2022で実施された。米海軍によると、航海中の艦内で3Dプリンターの有用性を評価する初めての試みになる。

海軍艦艇への金属3Dプリンターの導入は、エセックスの乗員で中間整備部門(AIMD)の少佐Nicolas Batista氏が提唱したもので、将来的にあらゆる軍事組織の迅速性の向上を目的にしている。同氏は、「Xerox製金属3Dプリンターは、10×10インチのアルミニウム部品を高速で造形する能力を有し、艦内でヒートシンクやハウジング、燃料用アダプター、エアバルブ、バルブカバーなどの自己調達が可能になる」と話す。

米海軍では必要な部品を艦上で調達しているが、複雑な形状の部品を高精度で作るのは不可能だったという。導入実証では、乗組員への3Dプリンターの操作トレーニングを実施するとともに、さまざまなアイテムを造形した結果をNPSとCOMNAVSURFPACにフィードバックするとしている。

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