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Tesla車でApple製アプリを使用できるようにするRaspberry Piベースの「Tesla Android」

Raspberry Pi公式ブログが、Teslaの電気自動車(EV)搭載タッチスクリーンからApple製アプリへのアクセスを提供する、Raspberry Piベースの「Tesla Android」を紹介した。

iPhoneを車載器と連携させるAppleの独自規格「Apple CarPlay」は、iPhoneのナビアプリや音楽アプリ、ハンズフリー通話などを車載ディスプレイやカーナビのタッチ操作や音声で操作できるようにする。記事執筆時点で600以上の車種がApple CarPlayに対応しているが、Teslaは対応していない。また、Android端末と車載器を連携させる「Android Auto」にもTeslaは未対応だ。

そこでポーランド在住のMichał Gapiński氏は、車載ブラウザをインタラクティブなAndroidタブレットに変換する「Tesla Android」開発に着手した。Tesla Androidを使用すると、マップやミュージックなど、CarPlayに対応したさまざまなApple製のアプリが使用可能になる。

Tesla Android

Tesla Androidを使うと車載ブラウザがRaspberry Piと通信し、CarPlayインターフェースをタッチスクリーンに表示させる。システムは運転中でも動作し、ハンドルにあるボタンでも操作可能であるため、運転中でもハンドルから手を離さずにアプリを使用できる。

Tesla Androidのメイン基盤となる4GB以上のメモリを搭載したRaspberry Pi 4でAndroidを実行し、サブ基板にはRaspberry Pi 3以降のモデルを使用して、動画とネットワーク関係を処理するLinuxを実行する。動画キャプチャーには、東芝製ブリッジチップ「TC358743XBG」を搭載するGeekwormのHDMI to CSI変換アダプターボード「C779」を使用している。

現在の仕様ではRaspberry Piを2台使用しているが、将来的には2台使わなくてもよい構成にする予定だという。

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