Raspberry Pi OS最新版でカメラ用Pythonライブラリー「Picamera2」などを追加
2022/09/22 07:30
Raspberry Pi財団は、2022年9月7日、Raspberry Pi OSの最新版をリリースしたと発表した。バグフィックスや新しいバージョンのソフトウェア追加に加え、UXに関していくつかのマイナーチェンジもされている。
今回追加された機能の1つが、メインメニューでのテキスト検索機能だ。タスクバーのメインメニュープラグインが改良され、テキスト検索ができるようになった。キーボードのRaspberryキー(純正キーボード以外ではWindowsキーなど)を押してメインメニューを開き、文字を入力すると検索窓が表示され、入力したテキストを名称に含むアプリケーションのリストが表示される。検索窓は、通常は表示されておらず、文字入力をすると表示される仕様だ。
また、以前のリリースでは、タスクバーのボリュームアイコンから出力と入力の両方のオーディオデバイスを選択できたが、本バージョンではオーディオ出力用と入力用でアイコンが2つに分割された。
新しいPythonカメラインターフェース「Picamera2」が追加されたことも大きな特徴だ。Picamera2はオープンソースの「libcamera」ベースのPythonライブラリーで、Raspberry Piに内蔵されたカメラや画像処理ハードウェアの性能に対応するよう、特別にチューニングされている。
さらに、ネットワーク関連メニューにアクセスするためのキーボードショートカットも追加された。Ctrl+Alt+Bを同時押しするとBluetoothメニューが、Ctrl+Alt+Wを同時押しするとWi-Fiメニューが、それぞれ表示される。
最新版のRaspberry Pi OSは、公式サイト内のダウンロードページからダウンロードできるだけでなく、Raspberry Pi Imagerを使用してSDカードにインストールイメージを直接マウントすることもできる。現在のOSを更新するには、ターミナルから通常のアップデートおよびアップグレードコマンドを実行すれば更新可能だ。