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4つのアナログメーターで時刻を表すレトロな時計ガジェット「The 1947-T Mk1 Time Accumulator」

アナログメーターやトグルスイッチなどを備えて時刻を表すガジェット「The 1947-T Mk1 Time Accumulator」がKickstarterで出資を募っている。

1947年は、トランジスターの発明やいわゆる「音の壁」の突破実現など、さまざまな技術革新が起こった年だ。The 1947シリーズは、1947年頃に実際に使用されていた部品にできるだけ近いものを厳選し、可能な限り当時に近い手法で、1947年頃に設計製造されたかのような外観や操作性の電子機器を作製することを目指している。

The 1947-T Mk1 Time Accumulator

The 1947-T Mk1 Time Accumulatorは、前面パネルに配置された5つのアナログメーターのうち、4つのメーターの針が指す数字によって時刻を示す「時計」だ。上部のメーター2つの針が指す数字は2桁の時を、下部のメーター2つの針が指す数字は2桁の分を表しており、その数字を組み合わせて時刻を読み取る。

メーターは何十年も前に作られた様式のもので、世界で初めて人工的に作られたプラスチック素材であるフェノール樹脂(ベークライト)と傷が付きにくい強化ガラスで作られている。

The 1947-T Mk1 Time Accumulator

その他に、正弦波の動きに合わせて振れる「振り子」メーターや、12時間/24時間表記を切り替えられるトグルスイッチ、振り子と同期してカチカチと音を立てるサウンダーなどを備えている。時刻調整操作用のノブには、真ちゅうインサートのドイツ製コントロールノブを採用している。

本体寸法(公差±5mm)は65×310×240mm。クラシカルなデザインの筐体には頑丈なイングリッシュウォールナットの無垢材を使用し、木製オーダーメイド家具製造を手掛けている英Designs Woodcraftがデザインし製作している。

The 1947-T Mk1 Time Accumulator

The 1947-T Mk1 Time Accumulatorのクラウドファンディングは過去に2回実施されており、今回はリビジョン3にあたる。今回は、ウォールナット無垢材を使用した筐体に加え、フロントパネル用皿ビスの採用、時間精度が年差1~2分となるように計時機能の個別調整などのアップグレードが加えられた。

なお、1947年当時はメーターにLEDランプが装備されていなかったため、メーターのバックライトは搭載されていない。そのため、暗い場所でも読み取れるよう、パネルの目盛り板にはコントラスト比が高い色が使用されている。

The 1947-T Mk1 Time Accumulatorのキャンペーン価格は、348ポンド(約5万4000円)。日本への送料は80ポンド(約1万2000円)で、発送は2023年2月を予定している。

The 1947-T Mk1 Time Accumulatorは、2022年10月20日までKickstarterでクラウドファンディング中だ。目標金額8700ポンド(約130万円)に対し、2022年9月27日時点で約6000ポンド(94万円)を集めている。

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