金属部品の3Dプリントを試してみよう——FFF方式金属3Dプリントキット「Filamet- 3D Metal Printing Evaluation Kit」
2022/10/24 07:30
金属フィラメント「Filamet」を開発している米The Virtual Foundryは、金属3Dプリント入門用として、FFF方式金属3Dプリント評価用キット「Filamet - 3D Metal Printing Evaluation Kit」を発表した。
FFF方式の金属3Dプリンティングでは、積層造形、脱脂、焼結の3段階を経て部品を製造する。同社は、Filametの開発に重点を置くとともに、脱脂および焼結手法にも強みを持ち、同社によると数々の論文で参照されているという。同社製品の現在の主な用途は軍事、研究、学術分野だが、超低コストでシンプル、そしてオープンアーキテクチャーであることから入門用金属プリンティングソリューションとしても適している。
同社が発表したキットには、部品サンプルのほか、1.75mm径の金属(ブロンズ)フィラメント、脱脂および焼結用耐熱材料、ステンレス製るつぼなどが含まれる。リングが8つつながった形の「Universal Calibration Rings」モデル(焼結後サイズ22.9×32.6×8.0mm)を2個作製可能で、FFF方式3Dプリンターで金属部品を作る際の脱脂と焼結を体験できる。脱脂および焼結方法についての説明書は同社のWebサイトで公開されており、手順も分かりやすい。
Filamet - 3D Metal Printing Evaluation Kitの価格は96ドル(約1万4000円)で、同社Webサイトから購入可能だ。日本への送料は別途加算される。なお、FFF方式3Dプリンターは自分で用意する必要がある。焼結炉がない場合は、同社の焼結サービスを利用できる。