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どんなLSEVにも装着可能な太陽電池モジュールを開発

カナダのスタートアップCAPSolarが、低速電気自動車(LSEV)用の太陽電池モジュールを発表し、注目を集めている。このフレキシブルな太陽電池モジュールは、車体の改造やカスタム加工をしなくても、あらゆるタイプのLSEVに装着可能だという。

同社は、ゴルフ場の電動ゴルフカートなどのLSEV用に設計された、アドオン型太陽電池モジュールを開発している。LSEVは航続距離も電池寿命も短い上に、バッテリー交換すると、バッテリーパック1個当たりで最高2000ドル(約28万円)の費用と最大730kgの温室効果ガスが発生することになるという。

そこで、同社は、100%クリーンな太陽エネルギーを利用し、屋根に装着した太陽電池モジュールからLSEVのバッテリーを直接充電することで交換コストもかからないようにして、このような問題を解決することにした。これにより、LSEVの走行距離を25%以上、バッテリー寿命を1~3年延長することに成功したとしている。

モジュールのサイズは2100×1320×25mmで、重量は30kg。電力変換効率は21.3%で、米SunPowerが提供する変換効率24%の太陽電池を使用している。

CAPSolarは、カナダのモントリオールに拠点を置くCampus de la transition écologique、起業家を支援するEsplanade Québec、モントリオール市と協力して、ジャン・ドラポー公園の電動クラブカー3台の屋根に同社の太陽電池モジュールを設置している。これは数カ月間のプロジェクトで、技術的および経済的レベルでいくつかの仮説をテストする予定だという。

今後、太陽光というクリーンエネルギーの活用が進めば、EVの課題であった、バッテリー充電に必要な電気生成時の脱炭素化実現も可能となるだろう。

fabcross for エンジニアより転載)

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