Veda、安定した高速排出が可能な高性能エクストルーダー「VXS-150」を発表
2022/11/07 11:30
オランダのVedaは、FFF方式3Dプリンター用の高性能エクストルーダー「VXS-150」を発表した。
VXS-150は、ブレードフィーダー、ホットエンド、ノズルで構成されるモジュラーデザインのエクストルーダー。独自の新機構と精密加工部品により高い信頼性と強度を備え、フィラメントの高速排出を実現する。フィラメントメーカーが推奨する設定温度以下でも、1時間あたり最大1100g(1秒あたり250立方ミリメートル)の排出が可能だとしている。
ブレードフィーダーは、シンメトリックなドライブホイールをフィードパスに配置し、30の鋭く丈夫なカッティングブレードがスリップを防止しながら、最大200Nの力でフィラメントを押し出す。ドライブホイールとエンクロージャーは高耐久性アルミニウム加工により作られ、200時間以上の連続運転が可能だ。
ホットエンドはフィラメントコア溶融技術により、大径ノズルからでも完全に溶融した状態で排出する。アルミニウム製ヒートブロックは、シンメトリックなトリプルカートリッジヒーター(300W)からの熱を瞬時に伝え、ステンレス鋼製ノズルが高研磨性の材料でも安定した造形を可能にする。ノズル径サイズは0.4、0.6、0.8、1.0、1.2、1.5、2.0mmを提供し、簡単に交換できる。
フィラメントの径は2.85mmに対応し、ノズルの最高温度は450℃。フィラメントの最大排出量(立方ミリメートル/s)は、ノズル径0.4mmが125、0.6mmが160、0.8mmが200、1.0mmが225、1.2~2mmが250だ。制御ボートは、Wrecklabsの「Printhat V2」を使用する。
ほとんどのFFF方式3Dプリンターに搭載可能としており、RatRigの「V-core」シリーズ、Voronの「2.4」、「1.8」、「Trident」、「Legacy」、Ultimakerの「Original」、「2」、「2+」、「2+ Connect」、「3」、「s3」では動作確認済みだ。公式サイトでの販売価格は、1299ユーロ(約18万4100円)となっている。