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M5Stackで動く最新版MSX——ハンドヘルド型IoTパソコン「MSX 0 stack」がクラウドファンディングへ

1980年代にブームとなった共通パソコン規格「MSX」を手掛けた西和彦氏が、「M5Stack」ベースのハンドヘルド型IoTパソコン「MSX 0 stack」を開発、2023年1月にクラウドファンディングを実施すると発表した。

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MSXは、1980年代にマイクロソフトとアスキー(現・角川アスキー総合研究所)によって提唱されたパソコンの共通規格だ。同規格に準拠していれば、メーカーや機種を問わずソフト/ハードに互換性があり、各メーカー独自の専用設計が当たり前だった当時としては画期的なものだった。「一家に一台」のパソコンを目指し、対応機種の価格も安く抑えられていた。第2世代のMSX2、MSX2+、MSXturboRへと進化したが、商業的には続かなかった。

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今回発表したMSX 0 stackは、M5Stackで動作する第3世代のIoT対応MSXマシンとなる。西氏が2023年1月5日にTwitterで公開した画像には、「M5Stack Faces」ライクなキーボードのあるクリアブルー色の筐体に入った、Core 2ベースと思われるMSX 0 stackの量産試作機が見える。これにMSX OSを搭載し、プログラミング言語としてIoT向けに拡張された「MSX IOT BASICi/BASICc」を用意するようだ。エミュレーターとしては、MSX/MSX2/MSX2+を公式にサポートするとのこと。

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クラウドファンディングはCAMPFIREで実施し、開始予定日は2023年1月15日、目標台数は3000台としている。

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なお西氏は、MSXturboRをXilinxのFPGAで再構成しフルに動かせる「MSX 0 pro」の開発にも言及している。基板をスタックさせての機能拡張が可能で、HDMI、USB、Groveコネクターなどが追加されるようだ。こちらの登場にも期待したい。

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