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カスタムパーツやゲームキャラを自宅の3Dプリンターで——Prusa Research、さまざまなブランドと提携し3Dファイルを公開

オープンソースの3Dプリンター「Prusa i3」などで知られるチェコのPrusa Researchは、同社が運営するコミュニティサイトで、グローバルブランドが提供する3Dファイルの公開を開始した。

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Printables.comは、3Dプリント向けの3Dファイルや関連情報をシェアできるサイトで、同社はさまざまな業界を代表するブランドに参加を打診してきた。その結果、台湾のPCパーツメーカー Cooler Master TechnologyやアメリカのPCメーカー Framework Computer、イギリスのRaspberry Pi財団など9ブランドが参加を決定した。

各ブランドが提供する3Dファイルは無料でダウンロードし、手持ちの3Dプリンターで出力できる。ユーザーはブランド製品の交換パーツやアクセサリーが必要なとき、発注や配送の手間や時間、コストをかけなくても入手できるようになる。

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PCパーツメーカーのCooler Masterは、さまざまなPCケースに対応したデータを提供する。一例として、同社のPCケース「MasterBox NR200」のパネルや足をカスタマイズできるデータが公開されている。

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Raspberry Pi財団は、Raspberry Pi PicoとWS2812のLEDテープを使って作る「Iron Man Arc Reactor」を公開している。

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オンラインゲーム「World of Warships」は、アメリカ海軍の防護巡洋艦「USS St. Louis」を公開している。モデルの全長は80センチを超え、可動部品は70個以上、全体を造形するのに1kgのスプールが2本は必要とのこと。

ブランド側には、アフターサービスの効率化や充実化、新サービスの提供などにより、顧客満足度を向上できるメリットがある。Prusa Researchは参加を決定したパートナーブランドに感謝するとともに、数年後にはもっと多くのブランドが同様のサービスに参加することで、ユーザーの利便性の向上につながることを期待している。

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