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大型3Dプリンターによるバイオエンプラ製ベンチ、三菱ケミカルG研究棟に設置

三菱ケミカルグループ、竹中工務店、エス.ラボ、慶應義塾大学 田中浩也研究室は、バイオマス由来エンジニアリングプラスチック「DURABIO」を使った3Dプリント樹脂ベンチを共同製作した。

このベンチは2022年9月28日に三菱ケミカルグループが開設した新研究棟のScience&Innovation Centerに設置されている。

樹脂ベンチは研究棟の敷地内に設置され、新研究棟と呼応した屋外空間を演出。設置にあたっては、ベンチが新研究棟の一部として調和する演出となるよう、素材の選定から形状の設計、配置までを一貫して実施している。

ベンチの樹脂素材として選定されたDURABIOは、植物由来のイソソルバイドが主原料のエンジニアリングプラスチックだ。高い透明性と光学特性などを持ち、耐久性や耐候性にも優れている。モビリティ内外装部品、光学および電子デバイス部材、日用雑貨など幅広い分野への展開が進められている。

竹中工務店はDURABIOの素材特性を生かし、3Dモデルを9種類の不同な形状に作成するための手法としてパラメトリックスタディを採用。解析モデルにかかわる条件をパラメータとして数値化し、パラメータ値を変化させながら解析、最適化を目指す。

ツールパス設計および表面特殊効果のテクスチャー設計とデザインは慶應義塾大学SFC田中浩也研究室が担当し、エス.ラボが超大型ペレット式3Dプリンター「茶室」による3Dプリントを実施。各ベンチの形状に合わせた照明計画は竹中工務店が担当し、夜間はやわらかな光で屋外空間を演出する。

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