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仮想現実で実物を触っているかのような触覚を実現するハプティクス・グローブ「Maestro EP」

仮想現実(VR)や拡張現実(AR)に触覚をもたらすハプティック(触覚)インターフェース開発を手掛けているスタートアップのContact CIは、2023年1月5日から8日まで米ネバダ州ラスベガスで開催された、世界最大のテクノロジー見本市「CES 2023」にグローブ型ハプティクス製品「Maestro EP」を出展した。

Maestro EPは、企業向けVR/ARハプティックウェアラブルとソフトウェア開発キットがセットになっている。VRゴーグルなどと併せて使用し、物体に実際に触っているような感覚をシミュレートする。シミュレーション・トレーニング市場を主なターゲットとし、実地のトレーニングでは危険を伴ったり、時間や費用の面でコストがかかり過ぎたりするケースで、Maestro EPがスキル習得をサポートする。

同社は2022年に、「VR Awards」のVRハードウェア部門に「Maestro DK3」でファイナリストとして選出されたほか、米空軍に納入した軽量VRトレーニングシミュレーターでVR企業ソリューション部門でもファイナリストとして選ばれた。米空軍のシミュレーター最高イノベーション責任者であるMargaret Merkel氏は「Contact CIは力覚フィードバックと振動触覚フィードバックを見事に融合させるという素晴らしい仕事をした」とし、VRコックピット内でのスイッチングのような複雑な触覚インタラクションを可能にしていると評価した。

Maestro DKと比較して25%コストダウンを実現したMaestro EPの価格は、3750ドル(約50万円)で、2023年に出荷を予定している。

fabcross for エンジニアより転載)

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