新しいものづくりがわかるメディア

RSS


ラズパイベースのCubeSatプラットフォーム開発設計に取り組む英国の学生プロジェクト

英ハーロウカレッジの学生たちが、手作りのハードウェアを宇宙に送り込むためのCubeSatプラットフォーム開発設計をしている。

このCubeSatプラットフォームで目指すミッションは、地球の写真を撮影し、地球上に向けてそのデータを送信することだ。学生たちは2021年10月から週2時間、このプロジェクトに取り組んでいる。

プラットフォームは、Raspberry Pi Picoをベースにした3つのボードで構成される。1つ目は、写真を撮影するArducamや撮影した写真データを保存するAdafruit製SDカードブレークアウトボードに加え、複数のセンサーを搭載した取得ボードだ。

2つ目はAdafruit製「RFM69HCW」無線トランシーバーブレークアウトボードを搭載したマスターコントローラーボードで、3つ目はRFM69HCWに加えて撮影画像を解析するデコーダーソフトウェアを備えたグラウンドステーションだ。3つのボードで動作するソフトウェアは、MicroPythonとCircuitPythonでプログラミングされている。

Raspberry Pi Pico CubeSat Platform

学生たちと共に開発に取り組んでいるFPGA/エンベデッドシステムのエキスパートであるAdam Taylor氏のツイートによると、加速度センサーも搭載予定でカメラや無線モジュールなども搭載されるとのことだ。

学生たちは、最初の1年間でソフトウェア、ストレージ、無線通信を使って画像などをキャプチャーするコンセプトと、宇宙空間の課題について理解するための学習をメインに行ってきたが、2年目はテスト用に設計した基板の統合のほか、次世代の基板を作製するための資格について学習しているという。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る