新しいものづくりがわかるメディア

RSS


特許取得技術を使用──Braveridge、金属面に貼り付け可能な2.4GHz超薄型アンテナを発表

Braveridgeは、マンホールやロッカーなどの金属面に貼り付けて使用できる超薄型2.4GHzアンテナを製品化したことを2023年3月16日に発表した。

今回製品化した2.4GHzアンテナは1mm厚の薄型で、九州大学が開発した特許取得技術「片面放射アンテナ」など3つの特許技術を使用している。最大の特徴は、金属面に貼り付けて設置しても、アンテナ利得-1dBiの無線特性を実現している点だ。これにより、Bluetooth 4.2で150m以上、Bluetooth 5では700m以上の無線通信が可能だ。

電波は特性上金属に弱く、金属に近接した状態では電波が減衰しやすい。これまでのアンテナでは、金属製のマンホールのふたやロッカーなどの筐体に取り付けると実用的な無線特性が得にくかった。超薄型2.4GHzアンテナの使用により、金属面でも無線特性を損なうことなく、マンホールの内部やロッカーの金属筐体内部、金属制御ボックス内部などから一般空間への無線通信が可能となる。

マンホールのふたへの設置例

周波数レンジは2402~2480MHz、入力インピーダンスは50Ω。サイズは52×52×1mmで、ネジ止め不要の場合にはカスタマイズ対応による小型化も可能だ。なお、マンホールに使用する際は、本アンテナの上に非導電性(樹脂/ガラス等)のカバーが別途必要だ。

今後はアンテナと一緒に使用できる防水防じん仕様の無線通信ユニットや、ユニットに接続するセンサー群の製品化も予定している。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る