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キョーラク、人肌並の軟質樹脂を3Dプリントで量産する技術を確立

キョーラクが、人肌並の柔らかい樹脂を3Dプリント量産する技術を確立した。

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今回確立したのは、人肌並みとされる「ショアA硬度0」の軟質樹脂を使った3Dプリントによる量産製造技術だ。

主にゴム素材の硬さを表すのに使われるショアA硬度0の軟質材料は、人に優しい素材として特にヘルスケア分野で注目されているが、その柔らかさゆえに3Dプリントは難しいとされてきた。同社は100年以上の続くプラスチック成形の技術力を生かして、軟質樹脂の3Dプリント量産技術を確立したとしている。

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この技術の実装第一弾として、女性向けインナーウェアを手がけるワコールと、乳房の手術経験者のための新ブランド「ワコール リマンマ」向けに、通気性の高いインナーパッド「ぷるるんメッシュパッド」を共同開発した。同技術に加えて、素材に精密構造を付与して新たな機能を付加する「メタマテリアル設計技術」によって柔らかさと通気性を両立。パッド着用時の蒸れを防ぐ快適な乳房パッドを実現できたという。

今後は、同技術を医療分野(車いすなど)や介護分野(介護ベッドなど)、スポーツ分野(インソールなど)への応用、実装を進め、これまで解決が難しかった課題を解決できるような製品の実現を目指すとしている。

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