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人間と協働する二足歩行の作業ロボット「Digit」——Agility Roboticsが新型を発表

Agility Robotics/YouTube

米Agility Roboticsは2023年3月20日、二足歩行の多目的ロボット「Digit」の次世代型を発表した。Digitは、倉庫や物流の配送センター内の人間と同じ行動範囲に対応し、資材の搬送をはじめとした作業の安全な遂行を目指す。

Digitの身長は175cm、体重が65kgで、最大16kgの荷物を扱う。24時間のうち16時間稼働し、自律的にドッキングステーションに接続して充電する。

運動能力は、前後左右への歩行のほか、低い位置の棚から箱を出す場合などを想定して、しゃがむ姿勢がとれる。外部から衝撃が加わると、手足を使ってバランスを取り、姿勢を修正する。また、障害物の回避や、人間の行動範囲にある多様な凹凸形状に適応する歩行能力を備える。

新型Digitの目玉機能として同社は、配送倉庫で使用されるプラスチックケースをつかんで運ぶために最適化された、手に相当する「エンドエフェクター」を挙げている。

Agility Roboticsの共同設立者兼CEOであるDamion Shelton氏の談話によれば、同社は3年前に、業務用の2足歩行ロボットを発表した。それ以来、多国籍の物流会社とともに、倉庫やサプライチェーンの運用管理を改善するためのユースケースを模索してきたという。

今回のプレスリリースに合わせて同社は、3月20~23日にシカゴで開催された、製造、流通、サプライチェーンの展示会「ProMat 2023」で、模擬倉庫を使って次世代型Digitのライブデモを実施した。

fabcross for エンジニアより転載)

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