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Raspberry Piでデジタルサイネージのコストを削減し安全性を強化

Raspberry Piで制御管理するデジタルサイネージを、企業による活用事例としてRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

デジタルサイネージ企業のYodeckは、当初はパソコンベースのデジタルサイネージを提供していたが、当時選定したハードウェアのセットアップは人気の製品とはならなかった。しかし、その後、提供を始めた同社のRaspberry Pi搭載デジタルサイネージは135カ国で利用されているという。

パソコンベースのデジタルサイネージは製造コストやメンテナンスコストが非常に高額であるうえ、コスト面だけでなく拡張性にも課題を抱えていた。また、デジタルサイネージが登場してまだ間もない頃は、表示される画像や動画をUSBメモリーに保存してパソコンに接続していたが、USBメモリーを別のデバイスに差し替えられて好ましくないコンテンツを再生されるリスクなど、安全面でも問題を抱えていた。

Yodeck Digital Signage

同社はRaspberry Piをハードウェアに採用することでパワフルなデジタルサイネージプラットフォームを手頃な価格で提供できると考え、Raspberry Piで使用するPythonベースのアプリケーションを開発した。

Raspberry Pi 4はケースに収納されており、コンテンツの再生、再生スケジュール、デバイス管理などはすべてオンラインのダッシュボードから設定実行できる。また、インターネットに接続できない場合は、SDカードに保存したファイルをオフラインで再生することも可能だ。万が一、問題が発生した場合は、同社のチームがリモートでサポートする。

Yodeck Digital Signage

再生用のプレイリストや画面レイアウトは、アップロードした写真やグラフィック、動画ファイルを使って、同社のコンテンツ管理システムで作成できる。

同社のデジタルサイネージは1台のみであれば無料で利用可能で、年間利用契約者にはRaspberry Pi搭載ハードウェアが無償で提供される。Raspberry Pi 4の使用が推奨されているが、Raspberry Pi Picoを除くほぼ全てのモデルに対応しているので、同社の認定リセラーが独自にRaspberry Piを入手してハードウェアを構築することもできる。

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