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心臓部はラズパイCM4——オープンソースのハンドヘルドPC「Decktility」

Raspberry Pi CM4と5インチIPSタッチパネル、ミニキーボードなどを備えたオープンソースの一体型PCが登場した。

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スマートフォンがモバイル端末の主流となって久しいが、インターネットが普及し始めた1990年代ごろには携帯情報端末(PDA:Personal Data Assistance)と呼ばれる携帯型デバイスがあった。電子メールやスケジュール管理などができる、カスタマイズが容易な電子手帳という位置づけで、学生やビジネスパーソンの間でちょっとした流行になったが、スマートフォンやタブレットデバイスが登場すると徐々に姿を消していった。この小型デバイス「Decktility」の開発者ByteWelder ことKen Van Hoeylandt氏がRedditに公開した情報によると、同氏はかつて使っていたPDA端末のデザインにインスパイアされてDecktilityを制作したという。

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Decktilityは、Raspberry Pi CM4が組み込める5インチIPSタッチスクリーン「BIGTREETECH Raspberry Pad 5」を中心に、同氏がArduino NanoとFETスイッチモジュールでパワーマネジメントを構成している。本体SWを入れるとArduinoが立ち上がり、FETスイッチをON、それによりCM4が起動するという仕組みだ。バッテリーは18650型を2本搭載し、6〜7時間稼働するという。電源部はバッテリーのみで動いているので、バッテリーレスでは起動しない。Bluetooth接続のミニキーボードを搭載しても、総重量はわずか375gだ。

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Rappberry PiシリーズをコアにしたノートPCはあるが、Decktilityは既存の小型デバイスを上手く組わせてうまくまとめている点で優れているといえるだろう。同氏は、所有する3Dプリンターの造形サイズによる制限があるからとしているが、なかなかコンパクトに仕上げている。しかもCM4を搭載しているとなれば、実用性も高いだろう。

Decktilityの筐体3Dデータやカスタムソースコード、回路図、部品表(BOM)などはすべてオープンソースとし、Onshapegithubなどで公開されている。

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