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水深100mでも高精細動画を撮影できる水中ドローン——AI画像補正で海中映像をクリアに

中国の水中ドローンメーカーQYSEAは、AI海洋プランクトンフィルタリングアルゴリズムを搭載した水中ドローン「FIFISH V-EVO」を発売した。FIFISH V-EVOは水深100mでも作動し、4K 60fpsカメラを搭載する。フレームレート(fps)とは1秒の動画を何枚の静止画で構成しているかを示す単位で、FIFISH V-EVOのカメラは25fps/30fps/50fps/60fpsと4つのフレームレートに対応している。

画角が60度以上あれば広角レンズの部類に入るが、FIFISH V-EVOのカメラは画角166度と超広角だ。「AI Vision Lock」機能により撮影対象を識別して焦点を合わせ、対象との距離を保ちながらリアルタイムで自動追尾する。搭載している白色LEDライトは5000ルーメンという強力な明るさで、光が届きづらい深海の環境下でも色彩のある映像を撮影できる。

また、海中で撮影するとプランクトンやバクテリアにより映像全体が白っぽくなりがちだが、FIFISH V-EVOの画像処理アルゴリズムは、プランクトンなどを自然にフィルタリングして映像の鮮明度を向上させる。

FIFISH V-EVOは水中で360度全方位移動が可能だ。同社のスマートゴーグルを使用すれば、スマートゴーグルを装着した人が頭を動かすだけでFIFISH V-EVOも方向転換するので、直感的に操作できる。オプションで2本指ロボットアームやパラレルグリッパーを装着することもできる。

FIFISH V-EVOのサイズは383×331×143mmで、重量は3.9kg。同社の公式オンラインショップでの販売価格はスタンダードパックが1299ドル(約18万円)、ロボットアーム付きパックが1599ドル(約22万円)だ。

fabcross for エンジニアより転載)

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