アルテック、複合材成形用の「型」を製作する3Dプリンター「Massivit 10000」シリーズの取り扱いを開始
2023/06/20 11:45
アルテックは、Massivitの複合材成形用の「型」を製作する3Dプリンター「Massivit 10000/Massivit 10000-G」の取り扱いを開始した。
Massivit 10000シリーズは、Massivit 3Dの2つの重要な技術であるCast In Motion (CIM) とGel Dispensing Printing (GDP) を組み合わせた、FRP(CFRP、GFRP、KFRP)などコンポジットによるパーツ成形用の型を製作できる大型3Dプリンターだ(GDPシステムはMassivit 10000-Gのみ)。複雑で大きな形状の高温に適した等方性の型を製作できる。
高速3Dプリンティング技術と高性能の熱硬化性材料を組み合わせたCIMで、少ない工数と短いリードタイムで型を製作するにより、成形型の製作時間を80%スピードアップし、製造コストを75%削減するという。
Massivit10000シリーズを導入することで、高度な技能が必要だった型製作の手作業の90%を削減し、造形/加熱/水浸/仕上げの4つのステップで成形型が完成する。 プラグやマスターの生産を排除し、高価な材料の無駄も削減する。
設置状態寸法は 3100×2200×3100mm、重量3500kg。造形サイズは1420×1110×1500mm、最大造形重量300kg。造形速度はZ軸:1時間で30cm(直径1mのシリンダ形状の造形時)、ヘッド移動速度:毎秒300mm。なお、本システムの稼働には、エアーコンプレッサー、オーブン、水槽などが必要となる。