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Flipper Devicesが開発したハッキングデバイス「Flipper Zero」

Flipper Devicesが開発した、ペンテスター(脆弱性を試験するペネトレーションテスター)やギークを対象としたポータブルマルチツール「Flipper Zero」が話題になっている。同社は、2020年にクラウドファンディングサイトKickstarterで480万ドル(約6億7千万円)を調達した。

Flipper Zeroは、無線通信プロトコルやアクセス制御システムハードウェアなどのデジタル機器をハッキングするための、ポータブルマルチツールだ。オープンソースで実装されており、カスタマイズもできる。

ツールの寸法は100×40×25 mm、重さは102gだ。操作画面は1.4インチで128×64ピクセルのモノクロ液晶は、超低消費電力を特徴とする。また、メニュー用に、5つのボタンで構成する操作パッドを持つ。

機能面では、Sub-1 GHz帯の無線モジュールを装備する。内蔵アンテナとTexas Instruments(TI)製のチップCC1101で構成し、電波は最大50mまで到達する。この機能は、ガレージドアのリモコン、駐車場などのゲート、IoTセンサー、リモートキーレスエントリーシステムなどに対応する。

その他、入退室管理システムで広く使用される、125kHz RFIDタイプの低周波近接カードのデータを読み取り、Flipper Zeroのメモリーに保存してエミュレートできる。また、内蔵のNFCモジュール(13.56MHz)による高周波近接カードの読み取り機能も搭載する。

さらに、テレビ、エアコン、オーディオ機器の赤外線リモコンの信号を送受信できる。主要なメーカーの製品に対応する電源とボリューム調整のコードを内蔵し、赤外線リモコンコードは「IR Remote database」でFlipper Zeroユーザーの間で共有もできる。

Flipper Zeroユーザーのコミュニティは現在までに10万人を超え、さらに成長を続けている。

fabcross for エンジニアより転載)

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