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ラズパイとAIベースの「占い師」が運勢を占う——結果をおみくじのように紙に印刷出力

AIが運勢を占ってくれるRaspberry Pi Pico Wベースの「Olga」をRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

OlgaはAIチャットボット「ChatGPT」を使用して占い結果の文言を生成し、プリンターに出力して紙でプリントアウトしてくれるマシンだ。Kakapo Labsと、小売業向けディスプレイを設計するAlter/dはロンドン東部にあるクリエイティブスペースに拠点を置いており、Olgaは両社のコラボレーションにより生まれた作品だ。

Olga The Fortune Teller

Kakapo Labsは、以前にChatGPTが生成した文章と一緒にお菓子を提供する「Love Machine」を作製しており、Alter/dのチームが「視覚的に注目を集めるもの」を探していたときにLove Machineのことを知ったことがきっかけで、Olgaの開発が始まったという。

Olgaの外観は、楽しく風変わりなものになるよう段ボールを中心に構成。Love Machineと同様にモバイル接続が不可欠だったため、低コストで担保できるRaspberry Pi Pico Wを選択した。Raspberry Pi Pico WにはMicroPythonが搭載されており、シリアル通信(RS-232C)経由で感熱プリンターと接続し占い結果を紙に印刷する。

Olga The Fortune Teller
Olga The Fortune Teller
Olga The Fortune Teller

ChatGPTには「あなたは占い師になったつもりで、3~4行の短い詩であなたの話し相手の運勢を占ってください。運勢は漠然としているけれどもポジティブな内容で! 小売関連のラッキーアイテムを含めるように」との指示を出している。

同時に、画像生成モデル「DALL-E」に占い師の白黒画像生成リクエストが送信され、テキストとグラフィックを画像としてエンコードし、プリンターが使用するZPL言語で認識できる形式に変換されて紙に印刷される仕組みだ。

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