RP2040ベースの4G LTE通信モジュール「Pico Cell 4G」——IoTやM2M用途に最適化
2023/09/19 06:30
4G LTE通信モジュール「Pico Cell 4G」がKickstarterに登場し、キャンペーン開始後わずか20分で目標額を調達するほど人気を集めている。
Pico Cell 4GはRaspberry Piマイコン「RP2040」とLTE Cat 4モジュールQuectel「EG25-G」を搭載した通信モジュールだ。RP2040が効率的にデータを処理し、loT/M2M用途向けに最適化されたEG25-Gによりリモートモニタリング、制御、データ転送が可能で、幅広い用途に使用できる。
Pico Cell 4Gは2G GSM/3G WCDMA/4G LTE通信に対応し、さまざまな周波数帯(バンド)をサポートしているほか、正確な測位を可能にする複数コンステレーション対応のGNSSレシーバーも搭載している。
Pico Cell 4Gの前面には3.2インチタッチディスプレイを搭載し、3.5mmオーディオジャックやGPIO入出力、オンボードブザー、microSDカードスロットなどを備えている。
GPSに対応したトラッキングデバイス、車両診断ツール、リアルタイム車両管理システムのほか、携帯電話ネットワーク経由で動作する遠隔通信デバイスや緊急警報システムのような通信ソリューション構築などにPico Cell 4Gを使用でき、新しいアイディアや製品の実現に扉を開くとしている。
Pico Cell 4Gのキャンペーン価格は149ポンド(約2万7000円)。日本への送料は15ポンド(約2700円)で、出荷は2023年12月を予定している。
Pico Cell 4Gは2023年9月30日までクラウドファンディング中だ。目標額500ポンド(約9万2000円)に対し、2023年9月11日時点で目標額の10倍以上となる約5300ポンド(約96万円)を集めている。