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超小型レーダーで小惑星のコアを調査——ESAの二重小惑星探査計画「Hera」

Ⓒ JuRA Team / UGA

欧州宇宙機関(ESA)は2023年8月10日、国際共同惑星防衛ミッション「Hera」に利用される、小惑星「ディモルフォス」のコアを調査する超小型レーダーが納入されたと発表した。

2024年に打ち上げ予定のキューブサット「Juventas」に搭載される同レーダーは、Juventas radar instrumentの略称で「JuRa」と呼ばれている。Juventasは、10×10×10cmの標準キューブサットユニット6個で構成され、全体の大きさは10×20×30cm。JuRaのサイズは9.5×9.5×9.5cmで、金属製の巻尺のように展開する1.5mのレーダーアンテナ4本とともに、ひとつのキューブサットユニットに収められる。

ディモルフォスは、昨年のNASAによるDART探査機の衝突実験により軌道が変わった直径160mの小惑星で、今回JuRaによってDART衝突の影響を詳細に探査する予定だ。JuRaは、Juventasの2カ月の稼働期間中に少なくとも45時間の運用が計画されている。

また、JuRaチームは、2029年に地球をフライバイするとみられる小惑星「アポフィス」を含め、ほかの小惑星にJuRaユニットを飛行させる見通しについても、ESAやほかの宇宙機関と協議している。

fabcross for エンジニアより転載)

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