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3Dプリンターで新しい庭を創る——竹芝タウンデザインと慶應大SFC、ウォーターズ竹芝に「みらい作庭記2023」を展示

竹芝タウンデザインは慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス田中浩也研究室と連携し研究室の学生たちとともに、東京都港区の「ウォーターズ竹芝」に3Dプリンター特有の造形表現と照明の融合を通して夜の屋外空間を再構築した「新しい庭」を創る取り組みを行う。

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ウォーターズ竹芝は、JR東日本グループが開発し、竹芝タウンデザインがタウンマネジメントを行う水辺の複合施設だ。2020年10月のオープン以来、その中央に位置するプラザ(芝生広場)は憩いの空間として親しまれており、2022年に続く第3弾として「みらい作庭記2023」を展示する。

作庭記は平安時代に書かれた日本最古の庭園書で、山や海などの自然景観を思い起こし参考にするなどの作庭の基本的な作法がまとめられたものだ。この方法を継承しながら3Dプリンターを使用し、新たな夜あかりと屋外空間の再構築を目指す。展示内容は「あかりのひょうちゃく」、「あかりのたわむれ」、「オリアソビ」だ。

photo あかりのひょうちゃく

あかりのひょうちゃくは、新たな住処を求めて地球にやってきた発光生物たちがウォーターズ竹芝に辿り着き、人間から排除されないように「外灯」としての機能を進化させて、人間社会に溶け込もうとするものだ。

photo あかりのたわむれ

あかりのたわむれは、地上に到達した発光生物たちが、「人が動かせる外灯」として人間界に馴染もうとするものだ。一般的な外灯は静的で夜間空間の用途を限定するが、発光生物たちは用途や状況に応じて自由に動かせることで、周囲の新たな魅力や居場所を発見する相棒となる。

photo オリアソビ

オリアソビは、折り紙を柔らかいプラスチックを用いて3Dプリントして、遊具を制作したものだ。ヨシムラ折りやソガメ折りという規則的なパターンを用い、上から力を加えるとそれぞれ違う動きをしながら折り畳まれて行く。

開催期間は2023年11月3日~11月4日、開催時間は17~20時、入場は無料だ。展示されるオブジェをもとに、未来の「庭」がどのような場所であるべきか、「ありうべき可能性」を広く議論するために、ハッシュタグ #みらい作庭記 を用いた情報発信や意見交換も行う予定だ。

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