同社によると、従来の溶接加工サービスは、見積もりに2日～1週間、溶接加工に2週間以上かかることも多く、機械部品加工の中でも調達にかかるリードタイムが長期化傾向にあった。そこでこの溶接加工品に着目して独自に技術開発を行い、3DCADデータをアップロードするとAIの「溶接箇所の自動認識機能」によって溶接箇所を自動判定し、溶接の種類や仕上げの設定のみで見積もりを可能にした。納期は最短6日目出荷で、設計から納品までのリードタイムが従来より最大70％削減できる。

板金部品で構成されている溶接品で、リブ／ボック／アングル／曲げ加工干渉パーツを含む／板同士の接合が自動見積もり可能な形状だ（切削部品の溶接加工は現在対応していない）。3Dモデルのソリッド間の距離が0.15mm以下の部位を自動で検出し、溶接箇所として認識する。

鉄やステンレスでアーク溶接を行う場合の溶接部の脚長は最小で板厚×0.7mm、最大で板厚×1.5mm、アルミ材質は板厚によらず最小3.5mm、最大10mmだ。

対応材質は、鉄／ステンレス／アルミ／各種表面処理。溶接種類はアーク溶接、レーザー溶接（おまかせ設定が可能）、各種溶接方法（連続溶接／断続溶接／スポット溶接）から選択できる。溶接仕上げは焼け取りのみ、グラインダー仕上げなどが指定できる。