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SLS方式造形の仕上げ時間を短縮できる「Fuse Blast」、Formlabsが発表

Formlabsが、SLS(粉末焼結積層造形)方式の後処理を自動化し、仕上げ時間を大幅に短縮するSLS用仕上げ装置「Fuse Blast」を発表した。

同装置は、SLS造形後の後処理工程で使用する同社の粉末除去/再利用ステーション「Fuse Sift」の陰圧ブース内で使用。粉末除去からブラストまでを自動化できる。別売りの「Polishing System」を追加すれば、半光沢状態までの研磨も自動化できる。

Fuse Blastで対応可能な処理と造形品の状態:(左)Fuse Blastでの処理前にラフな粉末除去を実施、(中央)Fuse Blastで粉末の完全除去とブラスト、(右)Fuse Blastで研磨 Fuse Blastで対応可能な処理と造形品の状態:(左)Fuse Blastでの処理前にラフな粉末除去を実施、(中央)Fuse Blastで粉末の完全除去とブラスト、(右)Fuse Blastで研磨

粉末除去からブラストまでは最短15分で完了。研磨はプラス10~15分必要だが、同社によれば粉末除去作業の時間を従来より80%短縮できるという。

小型品や破損の恐れがある繊細なデザインまでさまざまな形状に自動的に対応する「オートモード」と、噴射ノズルを固定して両手で高速作業ができる「マニュアルアシストモード」、噴射ノズルを手に持って作業する「マニュアルモード」の3つの操作モードを備える。

Fuse Blastの販売価格は200万円台を予定しており、2024年第1四半期中に販売開始する計画だ。今回同時に造形準備ソフトウェア「PreForm」のバージョンアップも発表。プリントスピードを旧機種より30%高速化するなどの機能強化を行った。

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