新しいものづくりがわかるメディア

RSS


Raspberry Pi 4を組み込み「Dance Dance Revolution」のミニチュアトイで実際にプレイできるよう改造してみた

音楽ゲーム「Dance Dance Revolution」(以下、DDR)のミニチュアトイを改造して、実際にプレイできるようにしたプロジェクトをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

このプロジェクトは、ミニ筐体ゲームシリーズ「TINY ARCADE」を製造しているSuper Impulseが2021年に発売したミニチュアサイズの「Boardwalk Arcade Dance Dance Revolution」を改造したものだ。約25ドル(約3700円)で販売されているBoardwalk Arcade Dance Dance Revolutionには収録曲が3曲しかなかったため、本物のDDRのようにプレイできるよう改造することにしたという。

World's Smallest Dance Dance Revolution Arcade

内部にRaspberry Pi 4を組み込み、オリジナル筐体に合わせて1インチのスクリーンを実装した。また、外部接続用のUSBエクステンダーを追加したほか、「Arduino Pro Mini 328」を搭載してオリジナルのスピーカーに接続し音質を向上させている。さらに、オープンソースの音楽ゲームシミュレーター「StepMania」のRaspberry Pi移植版もインストールした。

その他にも、オリジナルのボタンやLEDと連携するためのPythonスクリプトを作成し、rasbian OSでオーディオとディスプレイとの連携を実装している。

World's Smallest Dance Dance Revolution Arcade

改造にあたり苦労したのは、筐体内部でRaspberry PiのGPIOピンを収納するスペースが足りないことだったそうだ。プロトタイプではGPIOピンを収納するスペースがなく、内部を削るなどしてスペースを空けるよう試みたが、それでもスペースが足りなかったようだ。

また、プロトタイプではスペースが狭かったため、ピンに直接はんだ付けをする必要があり、そのためにケーブルの本数が非常に多く、配線が複雑になり、筐体を閉めることができなくなってしまった。最終的に、カスタムPCBをPCBWayに依頼して作製することで対応している。

World's Smallest Dance Dance Revolution Arcade

StepManiaの起動にも手間取り、さまざまなバージョンを試してみたがどれも起動せず、途中でSDカードエラーが表示されたこともあったようだ。動作させるにはCPUのオーバークロックが必要となったため、排熱用のファンを追加で実装している。

YouTubeで公開された動画では、完成後のハードウェアを実際のゲーマーたちにテストプレイしてもらい、その反応を確認する様子も収められている。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る