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塩水を使用する二次電池を試験的に設置

スタートアップ企業である蘭AQUABATTERYが2023年12月5日、開発したフロー電池の性能をテストするプロジェクトに向け、ノルウェーの大手再生可能エネルギー企業であるStatkraftと提携を結んだと発表した。

フロー電池は、イオンの酸化還元反応を溶液のポンプ循環によって進行させて充放電する二次電池だ。太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーの普及に伴い、電力網の安定化に向けて長期エネルギー貯蔵技術が必要とされる中、有力候補の1つとして期待されている。

AQUABATTERYが開発したのは、塩水を使用する酸塩基フロー電池で、塩水が酸と塩基に変化することで充電し、逆に塩水に再生することで放電する。不燃性であるため安全性が高く、コストが低いほか、出力は電極の表面積に、蓄電時間は塩水の量に依存するため、カスタマイズ性が高いなどのメリットがある。

同社は2024年にオランダのデルフトにある研究機関Deltaresのキャンパスに試験的なフロー電池を設置するとしている。

fabcross for エンジニアより転載)

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